3月1日(土)。曇り空でしたね。何とか雨に降られず、本日の「認知症フェア」が開催(11時~4時半)されました。

そして、みんつく一座が、本日の講演の前に出演させていただき、「ごはんまだかね編」と新作「つなぐ編」を披露いたしましたのでご報告します。
まず、11時半に会場入り、舞台を使ってのリハーサルを行いました。
舞台設定に、立ち位置、マイクの音量のチェック、演目が変わるところの舞台チェンジ、などなど念入りに行います。
「ごはんまだかね編」は、何度も何度も公演してすので、どんどん良くなっていきます。
新作「つなぐ編」は、場面転換が2回ありますので、その間に小道具を幕の後ろに片づけたり、机や椅子を袖に持って行くという段取りが必要となり、そのつなぎも含めて、2回稽古を行いました。
みんつく一座の特徴は、セリフを言う人と演する人と2人1組で演じます。それと大がかりな美術は使わず、場面転換も演者がそのまま出てきて、道具を出したりひっこめたりします。そこを良しとする劇団でありますので、「きれいに見せよう」ということはしません。ごく自然に舞台裏まで見せてしまいますが、それが邪魔にならず、認知症の理解を深めてもらうための工夫、例えばパワーポイントで補足説明などもしています。
さて、本番・・・・・
カンカンカン・・・「とざいとうざーい・・・・・」 口上の声が響きます\(^o^)/
「ごはんまだかね編」につづき、「つなぐ編」。
「つなぐ編」では、おかしいなと思ったら、早期発見して、相談窓口である「いきいき支援センター」や区の「社会福祉協議会」につなげるというストーリです。
メンバーの熱演が続きます。


無事に、演じ切りました。
そして、カンカンカン メンバー一同一礼します。

本日も、何とか無事に終えることができました。終わると、楽しいのです。それぞれの反省点はあるのかもしれませんが、成功成功大成功です。本番に強いメンバーばかりです。自画自賛しながら、控室に戻り労いの言葉を掛け合いながら、ほっと一息つく瞬間です。
しかし、講演「認知症の予防と回想法」のお話を聴きたいので、急ぎ会場に戻りました。
講師は、日本福祉大学の来島修志教授です。
開口一番、「皆さん、お昼にいただいた幕ノ内、おいしかったですね。」「え?幕ノ内食べたでしょう。」「食べたじゃないですか」と。。。。。。
客席、ざわざわ・・・・・。すると会場から、「食べとれせんがね。」・・・・。先生「食べたがね。」・・・・。客席「食べとれせんよ。」・・・・・。
と、笑いが起こります。先生は、みんつく一座の寸劇を使って、食べたか食べんか忘れてしまうことが「認知症」の症状なんですよと話を続けられました。

そして、出身である富山弁を使いながら回想法についてのお話に移り、認知症の予防に効果的であることを伝えてくださいました。

約1時間半にわたり、話をしていただきました。「みんつく一座」のメンバーにも勉強になるお話でしたし、また寸劇のシナリオを創るうえでの参考になるお話でした。
さて、今回の「認知症フェア」は、主催が「東区地域包括ケア推進会議認知症専門部会」ということで、「東区役所」「東保健所」「東区いきいき支援センター」「東区医師会」「東区歯科医師会」「東薬剤師会」の行政、社協、医療機関の連携体制の組織になります。
そして、他の会場でもさまざまなブースが開設されており、さまざま機関からの協力もありました。回想法では北名古屋市の回想センターや昭和日常博物館の協力があり、住民から「みんつく一座」が協力してのフェアとなったわけです。
せっかくですので、他の会場の様子も報告します。
1階です。



3階です。





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「認知症」は、病名ではありません。
「認知症」は、症状です。
そして、「認知症」の症状によって、本人も家族も、今までとは違う暮らしを想像し、生活困難になるのではと恐れています。
まずは、予防が大切であること。そして、「認知症」の症状が現れたら、早期発見で治療をすること。
そして、問題は環境によって変わるということを知っておくことです。
「社会の不利益を受けなくても済む やさしい地域社会に!」という来島先生の言葉を添えて報告といたします。
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