句碑・石碑を見つけよう! (No.3)
「情妙寺のくいな塚」 筒井町4丁目
![]() |
源頂山情妙寺と称して日蓮宗身延山の末寺である。南蛮貿易で富を得た、尾州茶屋家は幕府の呉服師を拝命する一方、尾張藩の呉服御用を独占する別格の特権商人でした。この尾州茶屋家初代長吉(ながよし)が徳川家康の菩提を弔うため慶安2年(1649)位牌所として建立した寺です。 境内には元禄時代の俳人で芭蕉に師事した6世日陽和尚の俳句碑があります。50回忌である安永7年(1778)に13世により建立されました。 |
![]() |
![]() |
本堂右手にある植え込みの一角に句碑があります。
「手のひらに 雨をしる夜の 水鶏哉」
水鶏(くいな)は水辺に住む鳥で昔は沢山いたが、乱獲されて今は絶滅危惧種に指定されています。水鶏は夏の季語、芭蕉は水鶏の鳴き声が好きでよく水鶏の句を詠んだという。手のひらにあたった雨で夏の到来を感じたのではないでしょうか。