オオカンサクラの開花
2月23日は天皇誕生日でした。コロナ禍で多くの行事などが中止、縮小となりましたが、三寒四温の気候の中で泉2丁目、3丁目を隔てるオオカンサクラの並木道にいち早く開花した花を見つけました。飯田町南の信号機近くにあるオオカンサクラは日当たりの加減でしょうか、毎年一番早く開花する木です。久しぶりに空を仰ぎメジロたちがやってくる風景を目にすると季節の移り変わりを感じます。
3月14日は名古屋女子マラソンが開催されますが、沿道での応援は密集エリアとなるため沿道応援の自粛が求められています。しかしながら愛知県の緊急事態宣言は今月末に解除されるようでもあります。その頃は桜通り高岳東辺りから満開のオオカンサクラが見られます。
東生涯学習センターがある葵1丁目の街路樹は初春にはハクモクレンが見事に咲きますが、6月になるとその根元近くからタチアオイがどんどん成長し咲き競います。タチアオイはほとんどが宿根草、丈夫で忘れていてもその時期になると花を咲かせてくれるようです。葵町に「立ち葵」最初はどなたがこの花を植えたのか分かりませんがこの町にピッタリの花ではないでしょうか。徳川家の家紋「双葉葵」とは異なり背丈は人の身長以上にもなり、花はハイビスカスのようで一日花です。葉がどんどん太陽の方に向かうところから「仰日(あおぐひ)」から葵となったというそうです。中央の写真はカトリック布池教会前に咲く立ち葵です。
今年は暖冬の影響で桜の開花も早いようです。その中でも泉2丁目と3丁目を分ける北は白壁、南は桜通りに至る約1kmに至る南北の道に咲くオオカンサクラは名古屋市内でいち早く咲く桜です。例年3月10日過ぎに見頃になるようで、今年も3月14日に「桜みちまつり」のイベントも企画されています。20日の今日は3月中旬の暖かさということで、その中でもチラホラと咲き始めた木があちこちに、飯田町南の交差点にある桜の木はもう5分咲きに近い木もあり、メジロまでが花をついばんでいました。
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都会の中にもメジロがやってきました |
オオカンサクラ |
フゲンゾウサクラ(普賢象桜) 栄公園 東桜一丁目
今年の桜の開花は何と早かったのでしょう。3月の暖かさで急に開花してしまったようで例年より2週間近く早いのでは?「東区を歩こう!」桜情報は速足で歩くことになりました。最後に開花する八重桜、里桜の中に普賢象桜、鬱金桜(うこんさくら)御衣黄桜(ぎょいこうさくら)がありますが、色を楽しむウコンサクラ、ギョイコウサクラはすっかり見頃を逃してしまいました。その中でもNHK放送センター東にある栄公園、ここは戦前愛知県第一高等女学校(現在の愛知県立明和高校)の跡地ですが、それを記念して里桜が植栽されています。
その中でフゲンゾウサクラはまだまだ見頃でしたのでご紹介します。この桜はサトザクラの園芸種でその名前の由来が変わっています。花はかなり大きく、室町時代からあったといわれる古い品種です。葉化した2本のめしべが普賢菩薩が乗る象の鼻に似ていることから付けられたそうです。めしべまで観察していたのですね。
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フゲンゾウ桜の雌しべを観察、2本の象の鼻? |
おまけの写真。これはウコンサクラ、 |
★参考資料 ウィキペディア
サトザクラ 名古屋市市政資料館 白壁一丁目
市政資料館敷地内で最後に咲く桜はサトザクラです。サトザクラは固有名詞ではなく、野山に自生する桜を品種改良、人里に咲くことが多いため「里桜」と名が付けられたといいます。八重咲きとなり、通常ヤエザクラと呼ばれています。色は淡いピンク、濃いピンクと二種あり市政資料館には数多く植栽されています。敷地内の桜にはそれぞれ名前が記されたプレートが付けらていますが、固有名詞ではなく「サトサクラ」と書かれています。
サトザクラはソメイヨシノが散り始めたころに咲き、ソメイヨシノは花が散ってから葉が出てきますが、サトザクラは葉が出てから開花、開花から散り始め迄の期間が長くしばらく楽しめるのではないでしょうか。
八重紅枝垂れ桜 名古屋市市政資料館 白壁一丁目
名古屋市市政資料館の敷地内にはそれぞれ咲き時が違う沢山の桜が植栽され、長く桜を楽しむことが出来ます。今年は代表的なソメイヨシノの開花は例年より1週間も早かったようです。4月の初めは入学式、入社式があちこちで行われていますがソメイヨシノはハラハラと風に舞っています。市政資料館の敷地内では今、紅枝垂れ桜が見頃を迎えています。建物の北に数本ありますが、正面玄関裏側になるため、見落とす人もあります。
紅色桜? 東桜一丁目
先の投稿で紹介した東桜小学校の北の東西の道路にはオオカンサクラ、カンヒザクラ、モクレンと春の訪れとともに花を咲かせる街路樹が植栽され、花により開花が違い順次花を楽しむことが出来ます。ソメイヨシノの薄いピンクと対照的に濃いピンクの花を咲かせ、枝ぶり、花の大きさ、付き方、一重とすべてが同じですが色だけが違うのです。花の名前が分かりません。桜の種類はあまりに多く、又似通っているのでネットではよくわかりませんでした。どなたかお分かりでしたらお教え下さい。
トウカイサクラ 名古屋市市政資料館
「東海桜」は中国原産の支那実桜(シナミサクラ)と小彼岸桜(コヒガンサクラ)との種間交雑種と云われていますが、なぜトウカイサクラと名が付いたのか分かりません。東海地方で多く見られる?どなたか教えて下さい。先に紹介したオオカンサクラより花も小さく、花の色も淡いようです。小さな枝に沢山の花をつけるのが特徴でオオカンサクラより開花も少し遅いです。19,20,21日と3日連続で雨が降り続き先に紹介したオオカンサクラにはもう葉が見られる枝もありますが、トウカイサクラは満開近しです。今日の写真は雨で花が下向き青空もないので、ネットからお借りしたトウカイサクラを掲載します。トウカイサクラは東区では徳川園黒門をくぐると左右の街路樹となって見事です。コヒガンサクラは長野県高遠城が有名ですね。
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雨を含んで花は下向きになっています |
ネットからお借りしたトウカイサクラ |