4月 05

~名古屋城下に当時の位置のまま残る、唯一の武家屋敷長屋門~

文化のみちエリアのほぼ中央にあたる「白壁・主税・橦木町並み保存地区」。江戸期、このあたりは中級武士の屋敷町でしたが、今では町名や区画割り以外に、江戸をしのばせるものはほとんどありません。(主税町という町名の由来は、この地に屋敷を構えた野呂瀬(のろせ)主税(ちから)の名からつけられたとされています。)

 唯一の例外が、武家屋敷長屋門の特徴である出格子(でごうし)付き番所が付いている「主税町長屋門」で、当時と変わらぬ場所に今も残っています。建築年代は定かではありませんが、江戸中期の城下絵図に平岩氏、幕末には室賀(むろが)氏の名が記載されています。明治期に名古屋城三の丸におかれた第三師団の師団長官舎となり、総理大臣に3度就任した桂(かつら)太郎(たろう)が、師団長として住んでいたことがあるということです。

 戦後は佐藤氏の屋敷門として使用され、昭和46年頃、塀および長屋の一部と母屋が撤去され、現在の大きさになりました。

 平成16年に内部を解体修理し、江戸期の状態に近づけて復元。これまで毎年11月3日に開催される「歩こう!文化のみち」の折などには公開されてきましたが、内部は貸室(2部屋)となっていて、集会室やイベントに使用できるということはあまり知られていないかもしれません。
 中に入ると、エアコンもついた現代的装備。格子越しに眺めると、見慣れたまちも違ってみえます。
江戸期の貴重な歴史的遺産の中で、作品展などはいかがでしょうか。
【照会先】東区役所まちづくり推進室 Tel934-1123

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